更新:2020年5月より、日本国内でBitMEXは使用できなくなりました。代替手段としてbybitを選ぶことを推薦します。
仮想通貨(暗号資産)のフィールドが成長し続けるにつれ、仮想通貨(暗号資産)為替取引所の数も増えている。その選択肢としての為替取引所を選択する際には、この分野の象徴であるBitMEXを無視するのは難しい。
しかし、BitMEXはByBitのような新しい選択肢と比較してどうだろうか?
このレビューを読んで、BitMEXとByBitを比較して、どの取引所で取引すべきかを判断するのに役立てられれば幸いだ。
BitMEXとByBitの比較表
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バックグラウンド
BitMEX(ビットメックス)
BitMEXは、経験豊富なトレーダーのグループによって2014年に設立された。現在、1日の取引高は30億ドルを超え、BitMEXは最も流動性の高いビットコイン先物取引所の一つとなっている。
この取引所は、ビットコインの「無期限スワップ」契約を提供したことで人気を博した。その名の通り、無期限スワップは有効期限のない契約だ。
無期限スワップの価格は、3大ビットコインスポット取引所の平均値から算出された指数価格で決定され、資金調達手数料が市場メーカーのインセンティブとなり、価格の偏りをできるだけ平準化できる。
BitMEXは、Litecoin、Bitcoin Cash、Cardanoを含むいくつかのaltcoinの先物契約、現在BitcoinとEthereum、そして2020年2月からXRPの無期限スワップ契約を提供している。
ByBit(バイビット)
ByBitは2018年に設立されたBitMEXよりもかなり新しい取引所だ。しかし、1日の平均取引高が20億ドルを超える証拠金取引所で、BitMEXに急速に追いついてきている。
BitMEXと同様に、ByBitもビットコインの無期限スワップ契約で最大100倍のレバレッジを提供している。とはいえ、ビットコインとイーサに加えて、EOSの無期限スワップ契約も提供していることで、BitMEXとは大きく差別化されている。
取引体験
双方の取引所は、一目で選択した資産の価格チャート、オーダーブック、最近の取引、契約の詳細と購入または売却の注文を作成するためのインターフェイスを示しており、両方とも優れたユーザーインターフェイスを持っている。
さらに、両方の取引所では、このインターフェイスは簡単に要素をドラッグアンドドロップすることによってカスタマイズすることができる。これにより、ユーザは自分の取引ダッシュボードをパーソナライズすることができる。
清算プロセスと保険資金
一見では、BitMEXとByBitの清算プロセスはかなり似ている。それは、価格が破産価格に近づくと、取引所は自動的に注文をクローズ(ロスカット)するということだ。
ByBitでは清算プロセス(ロスカット)をより公正なものにするために、より多くのチェックが行われている。それは、破産価格に非常に近い価格を使用していることと、市場操作のための急激な価格変動による清算を避けるために二重価格メカニズムを使用しているという2点のチェックである。
注文が清算された場合、スリッページにより破産価格よりも低い価格で決済される可能性がある。そのような場合、追証を回避するために、ほとんどの信用取引所では「保険金」を設定している。
一般的に、信用取引所の保険資金が大きいほど、大きな値動きで注文が自動でロスカットや追証される確率が低くなる。
本稿執筆時点では、BitMEXの保険基金は30,000BTC以上の価値があるのに対し、ByBitの保険基金は350BTC程度しか保有していない。
最後に、BitMEXと比較したByBitの大きな利点は、BitMEXが24時間に一度、UTC 13:00(日本時間の22:00)にしか出金を処理しないのに対し、ByBitは3回(日本時間の17:00,01:00,09:00)の出金を処理することがあげられるだろう。
BitMEX
- 利用者を守るための莫大な保険金
- アメリカ市民は許可されていない
- 出金は24時間ごとに1回手動処理
ByBit
- 出金は8時間ごとに1回手動処理
- BitMEXよりも公平な清算プロセス
- アメリカ市民は許可されていない
利用可能なコインと契約
BitMEXは、無期限スワップと通常の先物契約を組み合わせて提供している。
BitMEXは、ビットコインとイーサリアム、リップルの無期限スワップのみを提供しているが、EOS、Litecoin、Bitcoin Cash、Cardano、Tron、Rippleの先物も提供している。
一方、ByBitのトレーディング契約は、ビットコイン、Ethereum、EOS、Rippleの無期限スワップで構成されている。
そのため、ByBitは全体的に提供しているコインは少ないが、BitMEXにはないコイン(EOS)の無期限スワップ契約を提供している。
レバレッジの面では、BitMEXとByBitの両方とも、Bitcoinの無期限スワップでは最大100倍のレバレッジを提供している。その他の契約はすべて、最大レバレッジ50倍、30倍、20倍のいずれかに制限されている。
BitMEX
- 世界で最も流動的なビットコイン取引ペア
- ビットコインのレバレッジは最大100倍
- BTCとETHとXRPの無期限スワップ
ByBit
- ビットコインのレバレッジは最大100倍
- BTC、ETH、EOS、XRPの無期限スワップ
- 無期限スワップのみ、通常の先物はなし
取引手数料
BitMEX、ByBitともに取引手数料、出金手数料、資金調達手数料の3種類の手数料がかかる。
BitMEXとByBitの取引手数料は、それぞれ0.075%のTaker手数料と-0.025%のMaker手数料で構成されている。つまり、Maker注文によって市場に流動性を提供する場合、トレーダーは注文の価値の0.025%を受け取る。
第二に、資金調達手数料は現在の市場状況に依存しており、各取引所に平均値を割り当てることはできない。BitMEXの現在の資金調達手数料はこちら、ByBitの現在の資金調達手数料はこちらで確認できる。
最後に、両取引所とも出金手数料は非常にお得だ。BitMEXは0.001BTC、ByBitは出金する資産に応じて0.0005BTC、0.01ETH、0.25XRP、0.1EOSのいずれかの固定手数料がかかる。
BitMEX
- Maker手数料-0.025%(報酬がもらえる)
- 0.075% Taker手数料(アフィリエイトリンク経由の登録で6か月間-10%)
- ByBitよりも出金手数料が高い
ByBit
- Maker手数料-0.025%(報酬がもらえる)
- 出金手数料が安い(0.0005BTC)
- 0.075% Taker手数料
登録特典(アフィリエイトリンク)
BitMEXでは、アフィリエイトリンク経由で登録を行うことにより6ヶ月間手数料が-10%される。これは実質的にTaker手数料が0.0675%になることを意味する。少ない割引と思えるかもしれないが、例えば一日1BTCの取引(容易に達成できる)をした場合、50〜80万円程度の手数料の節約に繋がるため、その影響は無視できない。
ByBitでは、アフィリエイトリンク経由で登録を行うことにより最大90$を獲得できるボーナスキャンペーンに参加できる。アンケートやSNSで呟くといった簡単なものから、入金時ボーナスなど幅広くキャンペーンが展開されている。
BitMEX
- 6ヶ月間の手数料10%オフ
ByBit
- 最大90$のボーナスキャンペーンへの参加権
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セキュリティ
BitMEXとByBitはどちらもセキュリティに非常に真剣に取り組んでおり、どちらも発売以来、セキュリティが侵害されたことはない。
どちらの取引所もハッキングされたことはないが、BitMEXはByBitよりもかなり長い間存在しており、そのセキュリティシステムはより実戦的にテストされている。ただし、2020年3月13日のビットコイン大暴落に伴うDDos攻撃によりサーバーダウンを経験している点には注意が必要だろう(この攻撃により影響を受けたユーザーには補償がなされた。)。この点ではBitMEXがByBitに対して必ずしも優位性を持っているとはいえない。
BitMEXは1日に1回だけ出金を手動で処理することで、セキュリティリスクをさらに減少させる不審な活動をより詳細に監視している。一方ByBitは一日3回この出金プロセスを行っているため、この点ではBybitに軍配が上がる。また、ByBitはHDコールドウォレットにすべての資産を保管している。
言うまでもなく、この2つの取引所は、ユーザーが二要素認証(2FA)、電子メール認証、IPホワイトリスティングなどの高度なセキュリティ設定を利用できるようにしている。
BitMEX
- 長期にわたり実戦済みのセキュリティ(ただしサーバダウン経験あり)
- すべての出金を手動で監視
- オプションの2FA、電子メール認証、IPホワイトリスト化が利用可能
ByBit
- オプションの2FA、電子メール認証、IPホワイトリスト化が利用可能
- すべての出金を手動で監視
- コールドウォレットによる強固なセキュリティ、一方で取引所はまだ比較的新しく、実戦テストされていない
カスタマーサポートと教育
仮想通貨(暗号資産)の取引所は、一般的にサポートが良いとはいえない。Coinbaseのような取引所では、サポートの問い合わせに回答するのに数日かかることがよくある。
しかし、BitMEXとByBitはそのような現状に挑戦している。どちらの取引所も優れたヘルプセンターを持ち、サポートチケットを迅速に解決する高度な資格を持ったサポートチームを持っている。
カスタマーサポートの面で明確な勝者を宣言するのは難しいが、BitMEXは「BitMEXリサーチ」という仮想通貨(暗号資産)エコシステムに関する非常に価値のある調査レポートを作成することで、自分自身を際立たせていることは特筆に値するだろう。
BitMEX
- 迅速で有能なカスタマーサポート
- 優れた研究資源
- 良質なヘルプセンター
ByBit
- 比較的迅速なカスタマーサポート
- 優れたヘルプセンター
- ソーシャルメディア対応なし
結論:BitMEX対ByBit、どちらが優れている?
究極的には、あなたに最適な取引所は、トレーダーとしてのあなたの個々のニーズと、あなたにとって重要であると考える機能に依存する。それを念頭に置いて、あなたの判断の参考になるように、この2つを簡単にまとめてみよう。
どのような業界でも、特にお金が関係している場合は、企業への信頼が重要だ。幸いなことに、BitMEXとByBitは、その信頼を維持するために素晴らしい仕事をしてきた。
BitMEXとByBitのどちらも、これまでにハッキングや危殆化が発生したことはなく、顧客の資金は、両プラットフォームが運営する健全な保険基金に加えて、常に堅牢なセキュリティ手順によって保護されてきた。
しかし、2019年11月を振り返ると、BitMEXは3万人以上のユーザーのメールアドレスが明らかになるデータ流出事件に見舞われた。これは実際には意図的な違反ではなく、従業員のミスの結果だが、留意しておくべき事項だろう。
ByBitは2018年3月にローンチしたばかりの、仮想通貨(暗号資産)の取引シーンでは比較的新しい企業だ。このため、BitMEXのように実戦的ではない可能性がある。
取引量の面では、BitMEXのXBT/USD無期限取引は24時間の取引量が10億ドルを超えているが、他の契約も非常に流動性が高く、最も取引量の少ない契約(ETHZ19)でさえ、毎日100万ドル以上の取引が行われている。
ByBitはBitMEXほど人気があるわけではないが、毎日の取引量の面では決し劣っているわけではない。現時点で、ByBitはそのBTC/USD無期限の24時間取引量で20億ドル近くを達成しているが、他の契約も通常、1日の取引量で約5,000万ドルから1億ドルを達成している。
各プラットフォームで取引可能な仮想通貨(暗号資産)を見てみると、ByBitはBitcoin、Ethereum、EOS、XRPの無期限契約を提供している。各資産は、ByBitの契約は、対応する同じ仮想通貨(暗号資産)で売買されるプラットフォームによってネイティブにサポートされている(例えばEthereumはETHによって取引がなされる。)。また、コイン両替機能により取引したいコインを相互に両替することができる。
BitMEXは、その一方で、BTC(BitMEX内部ではXBTという単位で処理される)ですべての契約を取引し、決済する。これは、ビットコインと他の7つのアルトコインの契約を提供しているという事実にもかかわらず、取引所のプラットフォームが技術的にはBTCでの入出金のみをサポートしていることを意味している。
BitMEXは、このように全てをBTC(XBT)によって決済するプラットフォームの一つであるため、これは、新参のトレーダーにとっては混乱を招く可能性がある。
ユーザーインターフェースについては若干の混乱があるのはBitMEXだろう。このプラットフォームは、明らかに上級者のトレーダー向けに設計され、かなり乱雑で、分かりにくいユーザーインターフェイスを有する。
とはいえ、BitMEXは、様々なガイドや経験の浅いユーザーがプラットフォームをナビゲートするのに役立つはずの堅実なFAQを提供することによって、現在ののUXを補っている。
一方、ByBitは、初心者トレーダーを念頭に置いて明確に設計されており、ナビゲーションをシンプルにする明るくモダンなユーザーインターフェースを特徴としている。さらに、このプラットフォームには、混乱を招く可能性のあるツール、ボタン、および機能を説明するための便利なツールチップが豊富に用意されている。
これにもかかわらず、ByBitは幅広い高度な取引ツールを維持しており、経験豊富なトレーダーが必要するものを確実に備えている。
更に、ByBitはスマートフォン用の専用アプリケーションをリリースしており、この点では使い勝手はByBitのほうが圧倒的に上だ。
全体的に、BitMEXとByBitの両方は、十分に検討する価値がある非常に有力なプラットフォームだ。
BitMEXは明らかに流動性の面で優位に立っている。一方、ByBitは、経験の浅いトレーダーにとってユーザーフレンドリーといえるだろう。他方で、筋金入りのトレーダーは、おそらくBitMEXの「工業的」な感触を高く評価するだろう。
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2020年5月1日、世界有数の仮想通貨(暗号資産)取引所であるBitMEX(ビットメックス)が日本国内のユーザを閉め出した。また、国内最大の取引所であるbitFlyerもFX取引(bitFlyer Lightning)の新規ユーザ参入を打ち切った。そんな中、同じ追証なし、最大レバレッジ100倍対応の取引所として日本市場で台頭してきており、勢いを増しているのがBybit(バイビット)だ。
bybitは次のような他の取引所にはないメリットを持っている。
- 世界有数の流動性
- 爆速の注文速度、サーバー堅牢性
- 顧客の資産はコールドウォレットに保存
- ありがちな出金制限なし、安心して入金できる
- 初心者でも簡単に操作できる、非常に使いやすいスマホアプリ
- 最大100倍レバレッジ
- ゼロカット追証なし
- 自動利食い・損切り機能
- 90$相当のBTC入金ボーナス
- 素早く丁寧なサポート体制
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9 thoughts on “BitMEX vs ByBit レビュー:どちらの取引所がいいのか?(2020年版)”
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